蟹工船(かにこうせん)は、1929年に小林多喜二が発表した小説。いわゆるプロレタリア文学の代表的佳作とされ、国際的にも評価されて各国語に翻訳されている。
この小説には特定の主人公がおらず、蟹工船にて酷使される貧しいプロレタリア 労働者達が群像として描かれている点が特徴的である。
カムチャツカの沖で蟹を獲りそれを缶詰にまで加工する蟹工船「博光丸」。それは様々な出自の出稼ぎ労働者を安い賃金で酷使し、高価な蟹の缶詰を生産する海上の閉鎖空間であり、彼らは自分達の労働の結果、高価な製品を生み出しているにも関わらず、蟹工船の持ち主である大会社の資本家達に不当に搾取されていた。情け知らずの監督者浅川は労働者たちを人間扱いせず、彼らは過労や病気で倒れてゆく。初めのうちは仕方がないとあきらめる者もあったが、やがて労働者らは、人間的な待遇を求めて指導者のもと団結してストライキに踏み切る。しかし、経営者側にある浅川たちがこの事態を容認するはずもなく、帝国海軍が介入して指導者達は検挙される。国を、すなわち国民を守ってくれるものと信じていた軍が資本家の側についた事で目覚めた労働者たちは再び闘争に立ち上がった。




























































